2024年1月12日
全国的にお酒の消費量は減少傾向にあります。沖縄も例外ではありません。島の宝物である「泡盛」は2022年に18年ぶりに出荷数量が少し上がったものの、全体として消費は減少傾向にあります。そんな泡盛の認知度をさらに高めて「沖縄旅行の観光コンテンツのひとつとして認識してもらいたい」と、沖縄県酒造組合が企画した「沖縄泡盛トレイル」は、泡盛と地域観光資源を組み合わせた体験型プログラムです。
県内には47箇所の酒造所がありますが、明治35年の創業から“味ひとすじ”で酒造りを行っている「咲元酒造」について学びたい方におすすめしたいのは、こちらのツアー。
琉球の暮らしと文化を伝えるテーマパーク「琉球村」を散策しつつ、咲元酒造の泡盛のテイスティング体験ができるこのツアーは、泡盛ビギナー必見。まだあまり味わったことがないけれど「泡盛のことを知りたい」「違いが分かるようになりたい」という方は、ご参加ください。
ツアーでは、まず沖縄の伝統衣装である琉装に着替えます。
着替え終わったら、琉球村スタッフの案内で、ブーゲンビリアやフクギ、ガジュマル、パイナップルによく似たアダン、クロトン、半球形の真っ赤なオオベニゴウカンなど、南国特有の植物が生い茂る園内を散策します。
うちなーぐち(沖縄方言)を交えながら、歴史や沖縄独自の文化にも触れられるツアーの所要時間は1時間半ほど。
沖縄のT字路や三叉路の突き当たりに設置された石敢當(いしがんとう)や、外から家の中が見えないようにするための目隠し・外から魔物が侵入するのを防ぐ役割を持っている返風(ひんぷん)などの説明を受け、その後、園内に移設された築100年以上の民家を見学します。
その後は、園内に泡盛酒造所を構えた咲元酒造を見学。
ツアー後半には、メインの泡盛テイスティング体験が待っています。試飲会場となるのは、沖縄の戦後経済復興を牽引した國場幸太郎の生家であり、国登録有形文化財指定の旧國場家。
約600年に渡り育まれてきた日本最古の蒸留酒、泡盛。泡盛を作り続けて120年以上の咲元酒造は昔の伝統を変えることなく、県民に長く愛されてきました。
そんな咲元酒造の「咲元三年古酒30度」「咲元五年古酒30度」「咲元復刻30度」「多幸山25度」「多幸山44度」「多幸山44度古酒」を飲み比べて違いを体験。原料や製法は同じですが、アルコール度数や熟成期間で味や香りに明確な違いが現れます。
好みの泡盛に出会えたら、自宅でロックや水割り、炭酸割りなど(コーヒーやトマトジュース、牛乳で割る方も!)さまざまな飲み方で楽しんでみてはいかがでしょうか。
「ツアーに参加された方にはお土産で“ライスの香水”と呼ばれるほど芳醇で香り高い咲元酒造こだわりの泡盛が付きます」
沖縄の人々に愛され、育まれてきた泡盛。琉装を身にまとい、当時に想いを馳せながら、琉球村の散策と泡盛を満喫してみたい方は、ぜひ。次回の沖縄旅行は、いつもと違う体験をしてみませんか?
「沖縄泡盛トレイル」
お問い合わせ/沖縄県酒造組合
098-868-3727
http://www.okinawa-awamori.or.jp/